ずっと、自分の野菜料理のレパートリーが少ないことに悩んでいた。
小松菜→お味噌汁の具、ほうれん草→おひたし、ブロッコリー→ゆでてマヨネーズつけて食べる…こんな感じだった。このくらいしかなかった。
もう10年近く前だろうか。子どももだんだん成長し、おかずも工夫しなければ食べなくなる。しかも、大切な栄養たっぷりの野菜料理のレパートリーがないなんて、これは母親として致命的じゃないか…と、ふいにすごい焦燥感に襲われた。口コミをたよりに優秀な野菜レシピの本を探し回り、すごい本に出会った。「おくぞの流簡単激早たっぷり野菜おかず229」(奥薗壽子(おくぞの としこ)著/講談社)だ。
この本のすごいところは、
①特別な材料を買いそろえなくていい。どの家庭にもある材料や調味料で完成する。
②短時間でできる。手間がかからない。
③何種類もの食材を組み合わせない。つまり、その野菜があれば一品できる、というレシピが多い。
④その味付けや調理法を、他の野菜にも応用することができる。
⑤子どももついぱくぱく食べてしまう味付けや調理方法になっている。
とにかく、その良さを書き出したらきりがないのだ。
上に書いたメリットの中で、今私がすごくありがたく思っている点が、④と⑤だ。
④については、例えば、「小松菜を椎茸やベーコンなどと炒め、そのフライパンのあいてるところで手早く卵を炒り卵状にし、全体を炒め合わながらマヨネーズ、鰹節、塩または醤油、粒コショウで味付けして完成。」という我が家の定番おかず。これは、このレシピ本のメニューをもとに私が勝手にアレンジしたものだ。
この味付けは、ほかの野菜を使っても美味しくできてしまう。つまり、「小松菜」の部分を、もやしにも、ほうれん草にも、キャベツにも置き換えることができる。どれを使っても、同じように美味しい。具の栄養バランスもよくボリュームもあるので、おかずとして立派な一品になるのだ。
また、にんにくやオリーブオイルで炒め、マヨネーズを増量し、鰹節を入れないなど、ちょっと調味料を変えれば別の味わいの料理になる。これだけでレパートリーは×10くらいになるだろう。
「野菜料理は応用やアレンジがきく」ということを知ったのも、この本のおかげだ。
⑤については、もともと私が最も狙っていた点だ。これもすごい効果だった。
例えば、ほうれん草のおひたしを山盛りにして、子どもに「食べなさい」と言っても、子どもの野菜嫌いがひどくなる一方とも考えられる。だがこのレシピ本には、子どもが大好きな味付けや工夫がいっぱいなのだ。上に書いたようなベーコンやマヨネーズ、鰹節など、どれも子どもの大好きな味だ。
また、それまではゆでるしか思いつかなかったブロッコリー。この野菜も最近は、「フライパンでオリーブオイルに刻んだにんにくを炒めて香りを出し、小房に切ったブロッコリーを炒め、少量の水を入れてふたをして1〜2分程度。硬さを見て、柔らかくなったら鰹節と醤油で味をつけて完成。」という変身術を身につけた。これも、本のレシピを参考に勝手にアレンジしたものだが、我が家では子ども達に大好評で、あっという間に皿が空になる。
もしゆですぎてブロッコリーがぼろっとしてしまったら、皿に盛って溶けるチーズを上に散らしてオーブントースターで焼いてしまえば、ボロ隠し+豪華な見かけ+子どもが大好きなチーズ味の一品が完成するのだ。
こんな感じで、我が家では小松菜やほうれん草、ブロッコリー、もやしなどは毎週生協で購入する必需品になっている。古くなった野菜を捨ててしまうことも最近は全くなくなった。どんな野菜もおいしくなり、みんなよく食べるからだ。今や子ども達も、夫の実家に食事に招かれた際、「みんな野菜よく食べるわね〜」と義母に褒められる優等生ぶりだ。
野菜料理のレパートリーや、子どもが野菜を食べなくてお困りの皆さん!このレシピ本、心からおすすめですよ!!
おくぞの流 簡単 激早 たっぷり野菜おかず229 (講談社のお料理BOOK)
- 作者: 奥薗壽子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/05/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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